主な使い方
aorisage は、BGM トラックに挿して、開演前や転換中の「上げて、待って、下げる」を任せるためのプラグインです。ここではマニュアルの前に、現場目線の使い方をまとめます。
まずは標準設定で試す
- DAW の BGM トラックに aorisage をインサートします。
- BGM Level を、普段流している音量に合わせます。
- Boost Level を、開演前に少し客席を煽れる音量にします。
- Fade Out Time を、照明や影アナのきっかけに合う長さにします。
- Start を押して、BGM が上がり、Hold し、Fade Out する流れを確認します。
最初は大胆に作り込まなくて構いません。BGM Level と Boost Level の差、Fade Out Time の 2 つだけ合わせれば、現場で使う感触はつかめます。
Auto Hold
Auto は、Boost 後に Hold Time だけ待ち、自動的に Fade Out へ進むモードです。
タイム テーブルがはっきりしている場面や、開演前の合図が毎回ほぼ同じ場合に向いています。たとえば、BGM を 1 秒で持ち上げ、3 秒だけ客席を煽り、6 秒で下げる、といった固定の流れを作れます。
Manual Hold
Manual は、Boost Level に到達したあと、次の操作が来るまで Hold し続けるモードです。
客席の反応を見てから下げたいとき、出演者の準備が毎回少し変わるとき、照明や MC のきっかけを見てから下げたいときに向いています。
おすすめの考え方は、Fade Out Time だけ先に決めておくことです。下げ始める瞬間は手元で判断し、下げ方そのものは aorisage に任せます。
サステイン ペダルで使う
片手が台本やミキサーでふさがる場合は、MIDI フット ペダルを使うと便利です。
- Hold Mode を Manual にします。
- DAW 側で MIDI Note または CC を aorisage の Main Trigger へ割り当てます。
- ペダルを踏んで Boost / Hold を開始します。
- ペダルを離す、または次のトリガーを送る操作で Fade Out を開始します。
サステイン ペダルを使う場合は、DAW や MIDI 変換ツール側で「踏んだとき」と「離したとき」の扱いを確認してください。CC 64 をゲートとして扱える環境では、踏んでいる間だけ Hold し、離したら Fade Out へ進む運用が作りやすくなります。
休憩明けにも使う
Setting を分けると、開演前と休憩明けで別の設定を持てます。
- Setting 1: 開演前。少し長めに煽って、ゆっくり下げる
- Setting 2: 休憩明け。短く上げて、すぐに下げる
- Setting 3: 終演後。BGM を戻すための Return を重視する
Setting の名前と色を変えておくと、暗い現場でも取り違えにくくなります。
使わなくてもできる、でも任せると楽になる
aorisage は、ミキサーや DAW の代わりに音を作るためのプラグインではありません。フェーダーでできる操作を、決めた形で確実に繰り返すための小さな道具です。
本番中に見るべき場所がひとつ減る。それだけで、ワンオペの現場は少し楽になります。